高騰する新築マンション!価格に見合う立地が決め手!
2023/05/26
2021年の新築マンションの価格の平均はバブル期を超え、2023年現在も上昇傾向が続くなど、マンション価格の高騰が止まらない昨今。世の中は、物価高騰の影響や所得の伸び悩みから、好景気とは程遠いような状況が続いていますが、それでもここまでマンション価格が高騰し続けているのはなぜなのでしょうか?
2021年の首都圏マンションの平均価格は6,260万円!
不動産経済研究所の発表によれば、2021年の首都圏の新築マンションの平均価格は6,260万円まで上昇。1990年の平均価格は6,123万円だったため、バブル期の平均価格をも上回る最高価格を更新しました。
さらに、2021年以降の2022年上期に関しては平均価格が6,511万円となっており、2023年現在に至るまで上昇傾向が続いています。この価格の上昇の最大要因として考えられるのが「低金利の住宅ローン」です。
マンションの平均価格の上昇に影響を及ぼす住宅ローン
マンションを購入する際は、住宅ローンを利用する方が大半です。住宅ローンには「固定型」と「変動型」の2種類がありますが、とりわけ「変動型」の最低金利は「年0.3%程度」となっており、1990年代のバブル期と比べても約1/3程度の負担になります。
35年間を元利均等方式で返済する場合、最近の金利水準では、1億円のマンションなら毎月の返済額は25万円であることに対して、1990年代のバブル期では毎月支払う額は64万円弱となり、なんと、同じ1億円のマンションを購入したとしても、毎月の返済額に約40万円もの差が生じることになるのです。高金利のバブル期では4,000万円台の物件にしか手が出せなかった人が、現在では低金利の住宅ローンによって、所得が増えていなくても毎月の返済額はおさえることができ、結果的に高額物件を検討する人が増えているのです。
住宅の価格上昇はどうなっているのか?
ここ数年の変動型金利の平均とマンション価格の推移を比較すると「金利が下がるほど価格が上がる」という図式が如実に表れていることがわかります。
しかしここである疑問が生じます。住宅には、マンションだけではなく一戸建も存在しますが、住宅は価格上昇していないのでしょうか?
実は、一戸建住宅の価格を不動産価格指数で見てみると、直近では2010年に比べて15%前後の上昇となっており、マンションと比較すると小幅な上昇といった印象です。新型コロナウィルスをきっかけに広がったテレワークの影響もあり、マンションよりも広い一戸建の人気が高まっていると言われていますが、なぜそれほど価格上昇の影響を受けていないのか気になりますよね。
その答えは、マンションと戸建ての「立地」の違いが大きく影響していると考えられます。一般的にマンションは駅近で利便性の高い立地が好まれ、一戸建は多少駅から離れても閑静な住宅地が好まれるとされており、そもそもの立地が異なります。
近年住宅を購入される方は、バブル期より「立地」を重視する傾向にあるようです。立地を優先させると一戸建よりもマンションのほうがその条件を満たしやすく、そのためマンションの平均価格が上昇傾向にあるといわれています。以前は都心などの中心地で不動産の購入ができなかった方でも、住宅ローンの低金利の影響により現在は可能になったケースも少なくありません。
バブル期は地方や郊外でも不動産の値上がり期待が大きく、鉄道の駅から離れた利便性の高くない住宅を積極的に購入する方もいましたが、最近では都心回帰の傾向もあり、現在は東京都23区などの都心や、地方都市であったとしても主要駅に近い立地にこだわる傾向が強まっているようです。
これからの不動産購入の鍵は「立地」
駅に近い場所は、都市計画などで比較的建ぺい率や容積率がゆるく、マンションが立ちやすい立地であることから、一戸建よりもマンションの供給が多いことも一因とされております。また最近では、駅直結型の高層マンションの建築など、再開発などで都心部に立地する大型物件も目立ちます。
都心23区の駅に近い地域は土地の資産性も高く、そもそも用地取得などに多額の費用がかかることや昨今の物価上昇に代表される建築資材の高騰なども重なっていることから、販売原価が高いことは言うまでもありません。
それでも購入する方(需要)がいるので、分譲する会社(供給)も値下げして売り急ぐ必要もなく、高価格が維持されやすくなる面もあるようです。
まとめ:神奈川県・新川崎エリアの不動産情報ならCanVasへ!
今回は、価格の高騰がとまらない日本の新築マンションの不動産事情と、立地を意識した不動産購入について深掘りしてきました。
不動産の購入時期について悩まれる方もいらっしゃいますが、私は常々、「欲しいと思った時が買い時ですよ」とご案内しております。
不動産は需給バランスによって価格が決定され、また世の中の景気などにも左右される水物的要素の強い商品です。
経済を読み解くのと同じように、いつ値段が下がるか、掘り出し物がないか、といった探し方ではいつまでもご購入を決断することができません。
そうこうしているうちに子供が成長してライフスタイルが変わるだけでなく、ご自身も年齢を重ね、住宅ローンを有利な条件で借りにくくなってしまうことがあるからです。
不動産市場に限らず、人々の価値観は時代とともに変わっていくものです。数年前には当たり前とされていた考え方や価値基準も気付いた時にはすでに古くなっていることも珍しくありません。
不動産購入を検討されている方のなかには、不動産について自己流で勉強されている方も多いかもしれませんが、ときにはプロに最新事情を聞くことでさらなる情報のアップデートをはかることができます。
CanVasでは、不動産購入に関する専門的な知識を持つスタッフが、最新の社会情勢や不動産の動向を踏まえたご相談を随時承っています。とくに川崎市・幸区・新川崎エリアの不動産に関する情報には自信を持っておりますので、住宅購入に関して少しでも不安なことがありましたらお気軽にお問い合わせください。
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