マイホームを買うタイミングはいつ?
2023/04/21
マイホームを購入したいと考えている方の中には、いつのタイミングで購入に踏み切ればよいのか、迷っている方も多いのではないでしょうか。タイミングに慎重になるあまり「購入する機会を逃してしまった」「結局購入しないまま賃貸暮らしを続けている」というケースは案外と多いものです。
そこで今回は、マイホームの購入を検討している対象に、マイホームを購入する最適なタイミングについて解説していきます。ぜひご自身にあったタイミングを見つけてみてくださいね。
それではさっそく、マイホームを買うタイミングについてケースごとに見ていきましょう。
住宅ローンの完済年齢から逆算したタイミング
不動産を購入する際には住宅ローンを組むことが一般的です。住宅ローンの融資を受ける条件は金融機関ごとに異なりますが、住宅ローン借入時の年齢は『20才以上70才まで、80才までに完済が必要』という設定にしている金融機関がほとんどとなっています。
住宅ローンを組む期間で一般的な最長期間は35年。そうなると、45才までに住宅ローンを組まないと35年ローンが組めなくなります。毎月の返済金額は期間が長ければ長いほど、返済金額は小さくなりますので、なるべくなら毎月の支払いに余裕を持たせたいところです。
そもそも、80歳まで住宅ローンの返済をしたくない、もしくはできないといったお声も良く聞こえてきますが、実は金融機関側もそれを想定した審査をしています。定年退職となった際に退職金で一部繰上返済をするとして、そのあとどれくらいの残高が残ることが想定されるのか、年金などで返せるのかなど、返済能力的な審査基準などもあるため、定年退職後に多くの残債が残ってしまうと、そもそも住宅ローンの審査が厳しくて借りにくくなりますので、やはり45才よりも早い段階で不動産を購入するほうが賢明です。
子どもの年齢から考えるタイミング
子どもを妊娠中、または子どもが乳幼児の頃など、子どもの年齢からマイホーム購入のタイミングを考える家庭も少なくないでしょう。
不動産を購入した方のうち、子どもをもつ既婚者に絞って行われたアンケートでは、住宅を購入した時期について「子どもが乳幼児のタイミング」と答えた方が約33%、「子どもを妊娠中のタイミング」と答えた方が約23%という結果になりました。
つまり、子どもを持つ家庭のうちの半数以上が、子どもが生まれる前後で不動産の購入の決断をしていることが分かります。これらの理由として、乳幼児が産まれることによるご近所への影響や生活スペース確保の必要性を感じていることが挙げられるでしょう。また、定住を前提とした理想的な子育て環境を求める方も多いようです。
次いで多かったのは約10%の「子どもが小学生にあがるタイミング」です。これは子どもが幼い時期から地域や学校に慣れさせたいという親の気持ちを顕著に表しているといえるでしょう。また、教育費という面から考えるのであれば、幼稚園から小学校、中学校までの義務教育期間中は比較的教育にかかる費用をおさえることができます。しかし、子どもが成長すると高校・大学などの進学に教育費がかかるケースが増えていきます。そういった意味で、子どもが小さいうちに大きな買いものを済ませるご家庭も少なくありません。
貯金額からみたタイミング
不動産の購入は、人生最大の買い物ともいわれます。そのため「ある程度の貯金がたまってから家を購入したい」と考える堅実派の方もいらっしゃることでしょう。
では、具体的にいくらくらいの貯蓄があれば不動産の購入に踏み切れるのでしょうか?
マイホーム購入を検討している方に対して行ったアンケート調査(※)によると、4人に1人が「1,500万円」以上貯金をしてから家を購入したいと考えていることが分かりました。また、実際に初めて家を購入した方が頭金として出した自己資金がいくらかを見てみると1,000万円前後であることが分かります。
参考文献:令和3年度 住宅市場動向調査報告書(国土交通省HPより)
最近では、金融機関によっては、自己資金が少なくても住宅ローンを多めに借りることができますので、昔のように頭金は2割、といった考え方は薄らいできましたが、まだまだ1000万円前後の貯蓄ができたタイミングで購入を決断する方も多いようです。
住宅ローンの金利を考慮したタイミング
住宅購入にあたっては「住宅ローンの金利」も着目するべきポイントのひとつでしょう。
金利を考慮すると、同じ3,000万円の借入れをするとしても、下記のような違いが生まれます。
- 金利が1%の場合:毎月の返済額 約85,000円(総返済額 3,600万円)
- 金利が2%の場合:毎月の返済額 約100,000円(総返済額 4,200万円)
この差である600万円を貯めると考えた場合、どれだけの年月が必要でしょうか?
金利のことは難しくてよく分からないからとさじを投げてしまう前に、インターネット等で調べるだけでなく、実際に詳しい人から学んでみる姿勢を持つことが大切です。
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今回の記事では、不動産を購入するタイミングについてさまざまな観点から解説していきました。
購入のタイミングには「貯蓄がたまったら」「子どもが生まれたら」などいろいろなケースがありますが、それに加えて重視したほうが良いのが住宅ローン金利です。住宅ローンは商品ごとにそれぞれの異なる特徴を持っており、金利によっては総返済額が大きく異なる場合もあります。そのため、よく分からないからと諦めるのではなく、その道の専門家に相談をして適切なアドバイスを受けることも大切です。
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